縄文土器に魅せられ

およそ20年ぶりかな、この粘土の感触。

12doki01

写風人、縄文時代にタイムスリップしてきました。


先日、たまたま縄文土器の話題に触れてから、何か無性に野焼きがしたくなってしまったのです。

今から約1万年前、人類は土器の誕生によって食べ物を「煮る」という知恵を身につけました。
土器は人間が化学変化を自覚して利用した最初のものである、とも言われています。
そんな土器をロクロや窯を使わず、簡単に再現できるのですから魅力的だと思いませんか?

ただ、土器は「土づくりに始まり、土づくりで終わる」といわれるほど、粘土が肝心。
それで以前、土器づくりでお世話になった先生に粘土を譲って頂きたいと連絡しました。
20年ぶりの会話でしたが、年賀状は続いていたので覚えていただいてホッと一安心。

すると、ちょうど縄文土器づくり講座があるのでそれに参加してみたら。とお誘いを受けたのです。

本日、再び受講生となって縄文土器づくりに挑戦してきました。

12doki02

縄文土器で検索するとこんな土器がでてきますが、これはちょっと無理。

ほとんど作り方も忘れているので、

12doki03

今回はこの注口土器あたりを真似てみようと思います。
これなら薪ストーブでも実用的かも?

粘土まみれでの撮影で大変でしたが、ひと通り土器づくりの手順を説明します。

12doki04

粘土は縄文土器クラブの方が調合して土練機で荒練りされ、しばらく寝かされたものが支給されました。作業前に再び菊練りの要領で気泡を抜き、適度な粘り気を粘土に与えます。

12doki05

土器の形づくりは「輪積み法」です。
ロクロ代わりの紙(または葉)の上に土器の底を作り、太さを均一にした粘土の紐を作ります。

12doki06

水でといだ粘土を接着剤代わりに塗り、紐状の粘土を積み上げていきます。

12doki07

積み上げていくときには、すき間や空気が入らないようしっかり指で密着させます。

12doki08

ある程度積み上げたら、形を整える作業です。
縄文クラブの会長さんがお手本をみせてくれました。
手の平や木べらで壁の厚さを均一にし、器面を平滑にします。

12doki09

次に土器を手に取り、大きめの木べらでペタペタ叩き始めました。
気泡を抜き、土器の密度を高めながら整えていくそうです。

12doki10

土器の口縁部を作ったら、今度はけずりの作業。
両手で紐をもって縁の不要な部分を削り取っていきます。

12doki11

これは縄文クラブ会長さんの道具。
縄文時代に使ったであろう木べらなどの道具はすべて手作りです。

12doki12

そして代表的な道具は文様のための縄づくり。縄文と名付けられたほどですから。

12doki13

写風人の注口土器には文様は付けませんでしたが、とりあえず講座修了までに大体の形が出来上がりました。この後は自宅で最後の仕上げの「つぶし」を行います。
「つぶし」とは、貝殻や小石で土器の内面をなだらかにさせ、素地土の粒子を密着させる作業です。通常の素焼きは水漏れするので、丁寧につぶしを行えば内部はきめ細かくつるつるになり、水漏れはある程度防げるのです。

粘土を多めに頂いてしまったので、この際2つ3つ挑戦してみようかな。
しばらく写風人は縄文人になってます。

8月25日には、おそらく20器以上の縄文土器が集まり、盛大な焚き火によって野焼きを行います。もし見学されたい方はメールでご連絡下さいね。


関連記事

コメント

発掘した遺跡の整理作業の仕事をしていますので
毎日、土器に触れています
(土器の破片ですが…)
今度、小学生向けの土器作りに参加して野焼きまで体験できることになりました。
先日の写風人さんの縄文キャンドル土器のようなのを作れたらいいな…って思っています。
キャンドル土器の上にお皿をのせてアロマポットのようにできればとちょっと無謀な事を考えていますが注口土器もいいですねぇ
もっとも私が作ったら水漏れしちゃいそうですが。
野焼きも是非、記事にしてくださいね

2012/07/24 (Tue) 20:55 | もんも #9zD7mmqs | URL | 編集
もんもさんへ

専門家の方にコメント頂いて、恐縮してしまいます。

私も以前は発掘の撮影をしたり、地元の埋蔵文化財センターをのぞいたりして、土器の修復作業をみかけますが大変ですよね。いつもご苦労様です。

私が土器を作ったのは、20年前に縄文祭りというイベントを主催したときです。イベント前に何度も野焼きを練習したにも関わらず、本番では子供の作った土器がいくつか割れてしまった記憶があります。それこそ破片を拾って修復してあげたりして・・・。

今回はもうひとつ吊手土器も作りましたが、アロマポットに利用してもいいですね。
駄作ですけど、またブログで紹介しますね。

2012/07/24 (Tue) 23:52 | 写風人 #FMwsOtrU | URL | 編集

全く経験も知識もございませんが、かなり興味深いです。
画像にもある火焔土器など今この時代の薪ストーブライフ
に精通するものを感じます。
チャンスがあれば一度トライしてみたいです。

2012/07/25 (Wed) 12:27 | matsuzawa #- | URL | 編集

きゃ~
専門家だなんてとんでもないです(^^;)
地元の埋蔵文化財センターで4月から来年3月までの限定で発掘した文化財の整理作業をしています。
整理作業といっても主に力仕事…
土器の知識より力こぶの方が先についちゃいました(笑)
27日金曜日の午後から小学生向けの文化財体験ツアーに臨時職員の私も参加して土器作りを体験する予定です。
写風人さんのキャンドル土器を印刷して参考にしようと思っていますが許可していただけますか?
吊手土器っていうのもアロマポットに使えるのかしら?
(吊手土器が何かもわかっていない素人なんです 恥 )

2012/07/25 (Wed) 21:32 | もんも #9zD7mmqs | URL | 編集
matsuzawaさんへ

やっぱり火焔土器が気になりますか?
さすが、薪焚き人ですね~。

今度、いきなりこれにチャレンジしてみますか?

2012/07/25 (Wed) 21:59 | 写風人 #FMwsOtrU | URL | 編集
もんもさんへ

いや~、遊びで土器を作ってる私からみれば、専門家ですよ。ぜひ土器づくりも楽しんで下さい。

私がキャンドルにしている土器は、岐阜の炉畑遺跡から出土されたものです。私のオリジナルではありませんので、遠慮なく作ってみてください。
アロマポットに使うなら、上部の口を皿状にするか、別にお皿を作って置いて利用してもいいかもしれませんね。
完成したら、是非見てみたいですね。

2012/07/25 (Wed) 22:13 | 写風人 #FMwsOtrU | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する